ヤクいぜ。

Banana Farmer

バナナ農家が羨ましい。最近ではその羨望が遂に嫉妬、果ては憎悪へと変わり、今はもう、俺以外のバナナ農家志望の奴、もしくは既にバナナ農家になってる奴等を家族ごと全員「鏖」にしようかというフェーズまできている。

何たってあいつら、マジで楽して生きている。土にバナナの種を埋めてしばらく待って、生えてきたやつを木からブチ切って売るだけ。学歴はおろか最低限の教養さえ必要ない。何せ彼らが行う工程は等しく「蒔く」「ブチ切る」「売る」の3つに終始している。更に言えば、バナナはリンゴとかと違って一度に30個ぐらいアホみたいにくっついて生るので、そのブチ切る手間すらリンゴ農家の30分の1で済むときている。なんたる体たらく。それで商売が成立しているのだから、世の中平等もクソもあったもんじゃないのである。日々の煩悶、重なる陰鬱な情動に俺がこんなにも苦しんでいる間、ヤツらはのうのうとバナナをブチ切り、そして売っているのだ。許せん……。

ので、俺もゆくゆくはバナナ農家になりたいと思っている。そうして同窓会とかで、やれなんたら商事だとか、なんたら銀行だとかに就職してマウントを取り合っているいつまでも愚かな奴らの頭を、俺自らの手で育て上げた“愛バナナ”でしばくのだ。

そんなワナビーバナナ農家な俺に対して、不遜にも立ちはだかる問題が1個ある。

それは、「楽してバナナ農家になるためにはフィリピンとかに行かなければならない」ということ。

俺はガチでバナナ農家になりたいが、俺はガチでフィリピンとかに行きたくない。絶対クソ熱いし、言葉通じないし、飯は終わってるしで、行っても悪いことずくめなのだ。てかフィリピンってマジでなんなんだ。国としてのメリットが「バナナが作りやすい」ぐらいしかないくせに、なんで全然滅びそうにないんだ。そのぐらい「バナナが作れる」ことはヤバいのか……?

 

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これはインターネットで適当に拾ってきたバナナ。こうやって見るとめちゃくちゃ黄色いな……

 

そんな、一国を滅亡から救っちゃうぐらいヤバいバナナを俺も作りたいのだが、絶対フィリピンとかには行きたくない。そこで知能爆高な俺は思いついた。

室内のバナナに対して完璧なケアを自動で行う“バナナルーム”があれば、日本でもバナナ農家としてやっていけるのではないかということに。

“バナナルーム”とは、中にあるバナナが最大限おいしく育つように温度・湿度管理、換気、防虫、追熟加工等、できる限りのアプローチを正しく行い、更にはその収穫、運搬まで全自動でやってくれる最高の施設のことである。

まあ、現実的になかなか難しいことを言っているのは百も承知である。しかしどうしても俺は、バナナルームを手に入れてバナナを大量に作って、それを売りまくった金で楽して暮らしたいのだ。クソ、俺にバナナルームさえあれば……!!

確かに、“バナナルーム”の開発には多大な費用と時間を要することになるだろうが、逆に言えば“バナナルーム”さえ作ってしまえば後はもう、俺が何もしなくても無尽蔵にバナナが供給される“超最高システム”※1が完成されてしまうのだ。フィリピンの奴らのようにバナナを木からブチ切る手間さえ必要ない。ざまあみろである。

※1・・・超最高のシステム

 

ということで、俺と一緒にバナナルームを制作してくれる方を随時募集しています。工学部とか建築学部の方(志望の方も)は優先的に採用しますが、マンパワーが要るのでどんな方でも基本的には歓迎します。お礼としては俺のバナナブランド『ハヤバナナ』が出来た暁には必ず試食会に優先的に参加できるようにします。激ウマバナナ『ハヤバナナ』をいち早く食べられる最高の権利をあなたの手に、ということでここは一つどうか、よろしくお願いします。

Banana Farmerに、俺はなる!!!!!!!!