ヤクいぜ。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

なんもやりたくない

ここ1ヶ月何にも身が入らない。人生をやる気がしない。寝台で仰向けのまま飯と女だけが交互に運ばれてくるような生活に憧れを覚える。そのくらい怠惰でしょうもない感じね。ただ、上辺だけを切り取ったごく客観的な皮肉には耐性が付いてきた。1ヶ月のうち良…

walking on cakeその9

まず俺が鏡売りになる。シュルレアリストのバレエ舞台装置のような内装の店に、冷たくてつやつやした鏡をひとしきり揃える。そしてとびきり化粧が濃い女が店にやって来たらこう声を掛ける。 「鏡なんて買わなきゃいいのに」 すると客はこう返すだろう。 「ど…

walking on cakeその8

「歌うということはこういうことではないかな?」 意味のプールをバタ足で泳ぎ、論理とすばやいワルツを踊る。狂気とファックしたあと、関係と浮気する……。正常でもでたらめでもない! こんなの初めて! 的な。この前夢の中で映画をみて、それが今までみてき…

walking on cakeその7

テレビは12時のニュースを流していると思う。テレビがないので分からないのだけど。この「のだけど」というのが気色悪くて嫌いだ。「だけれど」も嫌いだし、「のだけれど」なんてサルのシットよりも見るに堪えない。俺はとらえどころのない壁を思わせる暗闇…

walking on cakeその6

「俺はマナーとして自殺を考えてる」 その後、サクラソウはすべて一度に鼻を擦り、酒臭い耳鼻咽喉科の医者に「鼻を弄り過ぎだ」と怒られる。あの頃の僕らは輝くものの床のようだった。日傘を差した白い象が、額に付けたダチョウの羽の花束をこの隅で縫うよう…